原子力による産業革命論

原子力による第3次産業革命論

石炭・蒸汽総関を原動力とする第一次産業革命、電気技術を中心とする第二次産業革命に次ぐ第三次産業革命をもたらすものとしての、原子力
「石炭・蒸汽総関を原動力とする第一次産業革命は、大衆を市場対象とする通をうみだした。すなわちその始りは木綿繊維による機械紡績である。・・・電気技術を中心とする第二次産業革命はイギリズではなくアメリ力で急速に進行し、アメリカはイギリスを追いこして強国に成長した。さらに現代では原子力を中心とする第三次産業革命の旋風が世界をつつんでいる。このなかで若いソヴエトが、アメリカを班いこしながら成長している。」林克也(1954)『幸禰をつくる科学』蒼樹社、p.291

カテゴリー: 原子力による産業革命, 原子力利用の正当化論 | コメントする

『技術史』第10号補遺

衆議院チェルノブイリ原子力発電所事故等調査議員団(2011)『衆議院チェルノブイリ原子力発電所事故等調査議員団報告書』

カテゴリー: 未分類 | コメントする

原子力利用の「ダイナマイト」論的正当化論

日本人の多くは、原爆との関連で原子力に対して「異常の恐怖心と異常の警戒心」を持つが、原子力はダイナマイトと同じような性格のものであり、「誤った使い方をすれば、恐ろしいわざわいを引きおこす」が、「正しい使い方をすれば、人類の幸福に寄与することが、図り知れないものがある」。

「原子力といえば、誰でもすぐに原子爆弾のことを思い出します。全くその通りなのでありまして、この偉大なる発見の利用が、残酷無比な武器の製造によって始められたということは、まことに悲しむべきことであるといわなければなりません。しかも、不思議なことに、この原子力の暗黒面を、世界中でいちばん早く、いちばんひどく、そして、いちばんたびたび見せつけられ、体験させられたのは、われわれ日本人なのです。われわれ日本人が、原子力に対して、異常の恐怖心と異常の警戒心とを持っているのは、もっともだと申さなければなりません。
 けれども、けれどもです。山は高いほど、その山かげが大きいように、陽のあたる面も大きいということを見逃してはならないと思うのです。ノーベルがダイナマイトを発明しました時には、これば人類に大きなわざわいを及ぼすものになるのではなかろうかと、ノーベル自身も心配したほどでありました。けれども、このダイナマイトのお蔭で、トンネルも掘れるし、水力電気もおこせるし、石炭も楽に掘り出せるようになりました。原子力の偉力は、ダイナマイトどころではありません。ですから、誤った使い方をすれば、恐ろしいわざわいを引きおこすことは、明らかでありますとともに、正しい使い方をすれば、人類の幸福に寄与することが、図り知れないものがあると思うのであります。どうぞ人類の叡智が、この偉大な原子力の正しい使い方を促進し、誤った使い方をあくまで抑制することができますように、読者とともに祈り、そして努めたいと思います。」千谷利三(1955)『世界原子炉めぐり』技報堂,pp.213-214
カテゴリー: 原子力利用の「ダイナマイト」論的正当化論, 原子力利用の正当化論 | コメントする

1940年代後半~1950年代前半期の原子力関連資料

U.S. Atomic Energy Commission (1953) Reports to the U. S. Atomic Energy Commission on nuclear power reactor technology, Washington, U. S. Govt. Print. Off.
http://catalog.hathitrust.org/Record/002027842よりダウンロードが可能である。またスキャンした複製本がUniversity of Michigan Libraryより刊行されている。
 
U.S. Atomic Energy Commissionのsemiannual reportをNo.1(1947)からNo.25(1959)まで下記で全文を検索・閲覧できる。本WEBページに、各巻のリンク先がある。また1頁ごとであるが、各ページをダウンロード可能である。

例えば、No.1(1947)のリンク先は下記である。
http://babel.hathitrust.org/cgi/pt?id=mdp.39015015371787

カテゴリー: 1950年代前半期原子力関連資料, 文献情報, 米原子力委員会関連文献 | コメントする

ICRP勧告の日本語版シリーズのPDF無償公開

ICRP勧告の日本語への翻訳を長年にわたって行ってきたICRP勧告翻訳検討委員会は、ICRP勧告の日本語訳を2014年6月から同委員会のホームページで無償ダウンロードできるようにしている。

ICRP勧告翻訳検討委員会(2014)「ICRP勧告 日本語版シリーズ PDF無償公開のお知らせ」
http://www.jrias.or.jp/books/cat/sub1-01/101-14.html

カテゴリー: 未分類 | コメントする

佐野正博(2014)「原子力発電実用化前の原子力利用推進論」『技術史』第9号に関する補足・訂正情報

「公刊するからには、少しでも良いものにしたい」という思いから、佐野正博(2014)「原子力発電実用化前の原子力利用推進論 - 原子力利用に関する批判的検討のための資料紹介 Part 1」『技術史』第9号の刊行が当初予定(2012年5月)よりも2年間も遅れてしまい、関係者各位に大きなご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。
本Part1および近刊予定のPart2『技術史・技術論的視点から見た原子力発電関連文献ガイド』(227頁)の内容は、1年前にはほぼ出来上がってはいたのですが、より完成度の高いものにしようとした細部の修正作業に思わぬ時間がかかってしまいました。(来年度刊行予定の『原子力発電に関する推進論と反対論の論点整理』(仮題)というpart3とあわせて3部作として完結する予定です。)

下記に、Part1の詳細目次、全体の冒頭部(pp.2-8)、「第二次大戦前の日本における原子力関連記事」の冒頭部(pp.52-54)、「第二次世界大戦後~1950 年代前半期日本における原子力関連の事項および文献資料— 日本における原子力の産業的利用論および「平和」的利用論 (1) 1945 年8 月~1950 年代前半期の日本における原子力関連の記事や論文」の冒頭部(pp.103-108)を収録したサンプル版をアップしました。

当号の購入を希望される方は、技術史分科会まで連絡をお願いいたします。
定価は2,000円です。

住所:〒102-0093 東京都千代田区平河町2-13-1 嶋津ビル202号
日本科学史学会技術史分科会
FAX :03-3239-0545
e-mail: techne-wg @ freeml.com

Part1のポイント
Part1の本ガイドブック『原子力発電実用化前の原子力利用推進論』は、商業的利用開始前に展開されていた原子力(atomic power)の利用推進論を年代順に紹介したものです。20世紀初頭から1955年までの時期を対象とし、日本語および英語の新聞、雑誌、書籍における原子力の産業的利用論を収録しています。ただし日本に関しては、戦後~1955年までの国会での議論も対象としています。
 実用化の可能性が不明確な段階から新技術の革新性やその社会的意味を強調する議論が展開されるのは、原子力に限ったことではなく、一般的によく見られる社会的現象ですが、原子力利用の社会的意義を強調する議論も、原子力発電所など原子力の産業的実用化の可能性が明確になるずっと以前の20世紀初頭からなされています。
 なお本ガイドブックで紹介している言説の内で、技術論や技術史を専門とはしない方々にも興味を持たれるのではないかと私が考えているのは下記のような点です。
 
(1) 20世紀初頭から1920年代におけるTimes 、Washington Timesなどの新聞や、Popular Science Monthlyなどの通俗科学雑誌における原子力の「巨大さ」に関する初期の議論(pp.31-40)
 
(2) 原爆実用化直前の1940年代前半期におけるアメリカの大衆科学雑誌における原子力関連記事(pp.48-51)
 
(3) 被爆国日本における原子力発電の社会的受容を促進した「戦前」、「戦中」、「戦後初期」の議論

・エネルギー問題(燃料問題)解決との関連で原子力利用を位置づける議論が20世紀初頭から戦争中にかけて展開され続けてきたこと(pp.52-60)
・1944 – 45年前半の新聞および雑誌では、原子爆弾の強力さが従来型爆弾との比較ではなく、石炭や石油などの燃料との比較で紹介されていること(pp.103-104)
・1945年8月15日および16日の新聞において、原子爆弾の非人道性・残虐性と同時に、原子力の産業的利用の革命的意義を強調した記事が掲載されていること(pp.104-108)
・1940年代後半の戦後日本において原子力の平和的利用論がかなり数多く提唱されていること(中にはp.120, p.126, p.130, p.179の議論などのように原爆や水爆の「平和」的利用を論じる極端な議論も展開されていること)
 
(4) 「原子力の平和的利用」論は日本を含め、原爆の軍事的実用化と同時期になされていたこと、すなわち、アイゼンハワーによる1953年12月の国連演説における「Atoms for Peace」(平和のための原子力)論の提唱の数年前となる終戦直後から平和的利用論が社会的に展開されていたこと

・米国では原爆開発直後から、トルーマン米大統領の原爆投下直後の声明や1945年10月3日付け教書などに示されているように、原子力の軍事的実用化に対する巨額な投資の社会的正当化のためには、原子力発電など原子力の非-軍事的実用化=「平和」的利用という社会的「成果」を挙げる必要があったと推定されること
・敗戦国日本では敗戦直後から、科学・技術による平和日本の再建の重要な一環として、原子力の「平和」的利用=産業的利用が社会的に位置づけられていたこと。またそうした考え方の社会的受容の背景に、「東洋道徳、西洋芸術」論や「和魂洋才」論があったと推定されること。
 
 
誤植情報 2014.10.10
p.53に挙げた文献に収録ページ数に関する情報が欠落していました。上記のサンプル版では訂正してありますが、既にご購入済みの方は下記のように追加訂正をしておいて下さい。よろしくお願いいたします。

(訂正前)竹内時男(1921)「未来の動力」『アインシュタインと其の思想』内田老鶴圃, pp.
(訂正後)竹内時男(1921)「未来の動力」『アインシュタインと其の思想』内田老鶴圃, pp.85-86

カテゴリー: 文献情報 | コメントする

原子力関連資料をダウンロード可能なサイト

---------------------
原子力関連資料を数多く収録した専門的サイト
---------------------
日本原子力産業協会(会議)がその発足以来発行してきた新聞『原子力産業新聞』(1955年~2006年度)、『原子力年鑑』(1957年~1999-2000年版)、『原子力ポケットブック』(1964~2005年版)、『原子力調査時報』(1961~2005年)、『原産年次大会』(1968年~2006年)などの定期刊行物、『原子力産業実態調査報告書』(1959~2005年度)などの報告書類、クリストファー・ヒントン(1956)『原子力発電の諸問題』日本原子力産業会議、18頁American Radiator and Standard Sanitary Corporation(1957)『コールダーホールとPWR両原子炉型式の比較』日本原子力産業会議、143頁などの書籍を、同協会のWebページからダウンロードすることができる。
 
アメリカの上下両院合同原子力委員会(Joint Committee on Atomic Energy)
アメリカの上下両院合同原子力委員会は、1946年から1977年まで存続した。本Webサイトでは、その委員会における全部で14万4千頁に及ぶ大量の資料を全文検索してダウンロードできる。
タイトル別、テーマ別、発行年別の表示も可能である。
 
下記の分類別に様々な資料が収録されている。一部はデジタル・データ化され、ダウンロード可能になっている。
326.1 ADMINISTRATIVE HISTORY
326.2 HEADQUARTERS RECORDS 1942-75
326.2.1 Records of MED Headquarters (Oak Ridge, TN)
326.2.2 Records of AEC Commissioners
326.2.3 Records of the Office of the Chairman, AEC (David E. Lilienthal, 1946-50)
326.2.4 Records of the Office of Information Services, AEC, and its predecessors
326.2.5 Records of the Washington Production Division
326.3 RECORDS OF THE OAK RIDGE OPERATIONS OFFICE 1942-75
326.3.1 General records
326.3.2 Records of staff organizations
326.3.3 Records of operating units
326.4 RECORDS OF OTHER OPERATIONS OFFICES 1942-73
326.4.1 Records of the Savannah River Operations Office (Aiken, SC)
326.4.2 Records of the Chicago Operations Office
326.4.3 Records of the Idaho Operations Office (Idaho Falls, ID)
326.4.4 Records of the Nevada Operations Office (Las Vegas, NV)
326.4.5 Records of the New York Operations Office
326.4.6 Records of the San Francisco Operations Office
326.5 RECORDS OF CONTRACTORS 1923-74
326.5.1 Records of Holmes and Narver, Incorporated
326.5.2 Records of Columbia University
326.5.3 Records of Linde Air Products
326.5.4 Records of the Tennessee Eastman Company
326.5.5 Records of the General Electric Company
326.5.6 Records of E.I. Du Pont de Nemours and Company
326.5.7 Records of the Lawrence Berkeley Laboratory, Berkeley, CA
326.5.8 Records of Rockwell International
326.6 CARTOGRAPHIC RECORDS (GENERAL)
326.7 MOTION PICTURES (GENERAL) 1950-71 200 reels
326.8 TEXTUAL RECORDS (GENERAL) 1946-75
326.8 SOUND RECORDINGS (GENERAL) 1952-74
326.10 STILL PICTURES (GENERAL) 1947-72
 
 
本サイトで下記のように、原子力の社会的利用および原爆に関連する数多くの資料(原文および日本語訳)をダウンロードできる。
原爆投下の決定に関わる資料
「ポツダム宣言」「原爆投下直後なされる予定の米政府広報発表(1945年7月30日作成、原爆投下直後のトルーマン大統領声明 最終原稿版)」「陸軍省長官声明」「トーマス・T・ハンディ将軍からカール・スパーツ将軍への指示書(1945年7月25日)」など
トルーマン日記
Robert H. Ferrell『トルーマンと原爆、文書から見た歴史』
<シリーズ>トルーマン政権、日本への原爆使用に関する一考察
 
「暫定委員会(Interim Committee)について」、「暫定委員会 会議議事録」(1945/5/9 ~ 1945/7/19)
ルーズベルト大統領の1945年4月12日の急死にともない大統領に就任したトルーマンに対して、「原子力エネルギー開発事業」のトルーマン政権内部の最高責任者だった陸軍長官ヘンリー・L・スティムソンは、同問題に関する諮問委員会設立を提起した。そうした提起に応じて設立されたのが完全な秘密委員会であるthe Interim Committee(暫定委員会)である。

Buck, Alice L. (1983) A History of the Atomic Energy Commisision, U.S.Department of Energy History Division

 
スティムソンは、トルーマン政権内部で陸軍長官を努め、原子力エネルギー開発事業の最高責任者であった。「ヘンリー・ルイス・スティムソンの略歴」、「スティムソンのトルーマン大統領宛メモランダム」、「スティムソンのトルーマン大統領宛手紙」、「スティムソン日記」ほかなどの資料をダウンロードできる。

 

 
---------------------
Public Domainを収録した一般的サイト
---------------------
 
---------------------
学会のオープン・コンテンツ
---------------------
 

 

カテゴリー: 1940年代後半期原子力関連資料, 1950年代前半期原子力関連資料, ダウンロード可能資料, 文献情報, 米原子力委員会関連文献 | コメントする

日本原子力産業協会(会議)がWEBで公開している発行資料

日本原子力産業協会(会議)がその発足以来発行してきた定期刊行物、報告書類、書籍などの下記資料を、同協会のwebページからダウンロードすることができる。
定期刊行物
会議報告書
調査団報告書
調査報告書
原子力産業会議 総会議案
カテゴリー: 文献情報, 日本原子力産業会議発行資料 | コメントする

原子力発電の歴史関連資料

原子力発電の歴史関連資料

(1) 原子力発電技術の歴史的展開

■「第4世代原子力発電システム」論
◆US DOE Nuclear Energy Research Advisory Committee, & Generation IV International Forum (2002), A Technology Roadmap for Generation IV Nuclear Energy Systems, GIF-002-00, Idaho Falls,91pp
http://www.gen-4.org/PDFs/GenIVRoadmap.pdf
◇松井一秋;鈴木聖夫(2000)「第4世代(GenerationIV;GEN-IV)原子力発電システムについて」
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2000/siryo42/siryo2.htm
岡芳明(2010)「軽水冷却スーパー高速炉に関する研究開発」
http://www.f.waseda.jp/okay/oka/pdf/lab05.pdf

■原子力発電一般
◆豊田正敏(2008,改訂新装版2010)『原子力発電の歴史と展望』東京図書出版会、197pp
◆OECD (2007) Innovation in Nuclear Energy Technology, OECD Publishing
◇U.S. Department of Energy(1994) The History of Nuclear Energy, U.S. Department of Energy Office of Nuclear Energy, Science and Technology, 28pp
www.ne.doe.gov/pdfFiles/History.pdf
◆Vine, Gary (2011) Abridged History of Reactor and Fuel Cycle Technologies Development: A White Paper for the Reactor and Fuel Cycle Technology Subcommittee of the Blue Ribbon Commission, Longenecker & Associates, 43pp+3pp
http://brc.gov/sites/default/files/documents/vine_abridged_history_of_reactor_and_fuel_cycle_technologies_development_final.pdf
development of nuclear technology in the era of the technological-information revolution
http://www.icjt.org/an/tech/razstava/zgrazstava/english/4arazvoj.html
小野満雄(1969)「米国の原子力産業(1)」『技術史研究』1969.2、pp.41~61
小野満雄(1969)「米国の原子力産業(2) わが国の原子力産業の発展と技術者,研究者の立場」『技術史研究』1969.6、pp.35~79
小野満雄;廣川俊吉(1982)「日本の原子力-その歴史的概観(1)」『技術史研究』pp.85~117
吉川秀夫(1981)「原子力開発の歴史〔7〕原子力発電の時代」『プロメテウス』pp.49~51
吉川秀夫(1981)「原子力開発の歴史〔最終回〕東海村で原子力発電始まる」『プロメテウス』pp.58~60
◇「日本の原子力発電開発の歴史 (16-03-04-01)」原子力百科事典ATOMICA
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=16-03-04-01
◇北田幹夫ほか (2000)「火力原子力発電50年のあゆみ」『火力原子力発電』Vol.51 No.10,pp.1175-1505

■原子炉技術一般
◆W.マーシャル編(住田健二監訳、1986)『原子炉技術の発展』上下2冊、筑摩書房

■軽水炉関連
◆日本原子力学会編集委員会編(2009)『軽水炉プラント – その半世紀の進化の歩み ; 高速炉の変遷と現状』日本原子力学会,176pp
◆『日本原子力学会誌』における連載「軽水炉プラント-その半世紀の進化のあゆみ」
◇武井満男 (1995)「軽水炉技術の開発(特集・戦後50年、日本の歩み、歴史に残すべき技術)」『エネルギーレビュー』pp.18~22
◇安男明(2008)「発電用軽水炉の開発 : その歴史とハイブリッド試験による開発加速化」『日本機械学會誌』Vol.111 No.1079, pp.841-844
http://157.1.40.181/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0008854936
東稔達三(1992)「軽水炉将来技術」『原子力工業』pp.63~70
日本原子力発電株式会社開発計画室編(1973)『敦賀発電所の建設 : 我が国軽水炉時代パイオニアの記録』日本原子力発電、385pp

■沸騰水型軽水炉
守屋公三明(2004)「沸騰水型軽水炉(BWR)の開発と発展の展望」『日本エネルギ-学会誌』pp.459~465

■加圧水型原子力発電所の蒸気発生器
◇高松洋(2002)「加圧水型原子力発電所蒸気発生器トラブルの解決に向けた技術開発の歴史(1)」『フォーラム保全学』pp.6~11
◇高松洋(2003)「加圧水型原子力発電所蒸気発生器トラブルの解決に向けた技術開発の歴史(2)」『フォーラム保全学』pp.42~48
◇高松洋(2003)「加圧水型原子力発電所蒸気発生器トラブルの解決に向けた技術開発の歴史(3)」『フォーラム保全学』pp.12~18
◇高松洋(2003)「加圧水型原子力発電所蒸気発生器トラブルの解決に向けた技術開発の歴史(4)」『保全学』pp.10~15

■再処理技術および高速増殖炉
◆動力炉・核燃料開発事業団動力炉開発部門(1994)「ワイド特集・動き出した高速増殖原型炉もんじゅ-その歩み、現状と今後の展開」『原子力工業』pp.10~73
◆高橋 啓三(2005)「再処理技術の歴史,現状及び課題の分析・評価-英国のセラフィールドを例として」『サイクル機構技報』pp.23~30
http://jolisfukyu.tokai-sc.jaea.go.jp/fukyu/gihou/pdf3/n27-03.pdf
◆高橋啓三(2006)「再処理技術の誕生から現在に至るまでの解析および考察」『日本原子力学会和文論文誌』Vol.5, No.2, p.152-165
http://www.aesj.or.jp/publication/TAESJ2006/No.2/5_2_152-165.pdf

■原子力の歴史
小野満雄;広川俊吉(1970)「原子力の歴史(その1) 創生期-フェルミの仕事を中心として(1)」『技術史研究』pp.13~48
小野満雄;広川俊吉(1970)「原子力の歴史(その2) 1945-1952(1)」『技術史研究』pp.33~58
小野満雄;広川俊吉(1971)「原子力の歴史(その3) 1953~1955[含 年表]」『技術史研究』pp.55~103

(2) 発電関連の要素技術の歴史的発展

■ボイラー技術
吉田敏明(2010)「発電用ボイラ発達の歴史 (1)」『火力原子力発電』火力原子力発電技術協会, 61(1), pp.17-24,
吉田敏明(2010)「発電技術探索 発電用ボイラ発達の歴史(2)」『火力原子力発電』2010.2、pp.143~151
吉田敏明(2010)「発電技術探索 発電用ボイラ発達の歴史(3)」『火力原子力発電』2010.3、pp.222~235
吉田敏明(2010)「発電技術探索 発電用ボイラ発達の歴史(4)」『火力原子力発電』2010.4、pp.323~330
寺本憲宗「ボイラー技術の系統化調査」国立科学博物館 産業技術史資料情報センター
http://sts.kahaku.go.jp/diversity/document/system/pdf/025.pdf
三上喜貴「ボイラーコードの歴史年表」
http://kjs.nagaokaut.ac.jp/mikami/boiler_code/chronology.htm

■蒸気タービン技術
藤川卓爾(2010)「蒸気タービンの歴史(1)」『火力原子力発電』pp.583~596
藤川卓爾(2010)「蒸気タービンの歴史(2)」『火力原子力発電』pp.679~691
藤川卓爾(2010)「発電技術探索 蒸気タービンの歴史(3)」『火力原子力発電』pp.770~795

(3) 原子力発電の歴史的展開に関わる解説的記述およびトピック的記述

◇一本松珠(1972)「原子力発電の歴史 (原子力発電(特集)) ? (緒言) 」『電気学会雑誌』92(5), pp.432-435
◇井出野栄吉(1983)「原子力発電の発展」『一橋大学研究年報. 商学研究』24,pp.3-58
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/9743/1/HNshogaku0002400030.pdf
井出野栄吉(1986)「わが国の原子力発電」『一橋論叢』Vol.96 No.5,pp.487-504
http://hdl.handle.net/10086/12755
◇宅間正夫(2005)「わが国の原子力発電の歩み (特集 放射線・原子力の歴史的点描)」『放射線教育』9(1), 67-74,
http://www.enup2.jp/newpage39.html

■開発者の証言
◇日本原子力産業会議編(1965)『原子力開発十年史』日本原子力産業会議,437pp
◇日本原子力産業会議編(1971)『日本の原子力:15年のあゆみ』日本原子力産業会議
動力炉核燃料開発事業団(1976)『プルトニウム燃料開発十年の記録』動力炉・核燃料開発事業団東海事業所,365pp
動力炉核燃料開発事業団(1978)『動燃料開発十年の記録』動力炉・核燃料開発事業団、636pp
◇日本原子力産業会議編(1986)『原子力は、いま : 日本の平和利用30年 』上下2冊、丸ノ内出版、404pp+414pp
◇日本原子力文化振興財団 原子力開発三十年史編集委員会編(1986)『原子力開発三十年史』日本原子力文化振興財団,729pp
http://books.google.co.jp/books?id=sUU9AAAAIAAJ&hl
原研40年史編集委員会(1996)『原研40年史』日本原子力研究所
成合英樹(2009)「日本原子力学会の歴史」日本原子力学会創立50周年記念式典講演
http://www.aesj.or.jp/information/50th-rekishi.pdf
◇「原子力50周年記念特集号」『原子力学会誌』2009年4月号

■高速増殖炉
火力原子力発電技術協会(2010)「高速増殖炉」『火力原子力発電技術協会』2010.10,pp.1018-1025

■その他
市川富士夫(1988)「新日米原子力協定の意味するもの?歴史的経過をふまえて (< 特集>原子力発電?推進側の戦略を読む) 」『賃金と社会保障』993, pp.26-33

■プルサーマル問題
吉岡斉(2010)「プルサーマルの論点?軽水炉でのMOX利用計画を歴史的視点から検証する (特集 プルトニウム科学の現在?何が問われるか) ? (どうする核燃料サイクル政策) 」『科学』80(2), pp.181-186
段上守(2010)「プルサーマル ~経緯と現状~」日本原子力学会 原子力総合シンポジウム2009報告
http://www.aesj.or.jp/information/0527-1330dangami.pdf

■日本における初期原発
有馬哲夫(2008)『原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史』新潮社 (新潮新書)
竹林旬(2001)『青の群像―原子力発電草創のころ』日本電気協会新聞部

■米国における原子力発電開発の歴史的推移
◇米国エネルギー啓発協議会編(日本原子力産業会議訳,1986)『米国における原子力発電開発の歴史的推移: 米AIF調査結果:1986年1月1日現在』日本原子力産業会議企画部,19pp
◇米国エネルギー啓発協議会編(日本原子力産業会議訳,1988)『米国における原子力発電開発の歴史的推移: 米USCEA調査結果:1988年版』日本原子力産業会議企画部,23pp

■初期原発 — コールダー・ホール型原子力発電所
中島篤之助他(1974)「コールダー・ホール型原子力発電所建設の歴史的教訓-1-」『科学』44(6), pp.373-380
中島篤之助他(1974)「コールダー・ホール型原子力発電所建設の歴史的教訓-2-」『科学』44(7), pp.444-451
中島篤之助,服部学(1975)「歴史の教えるもの コールダー・ホール型原子力発電所建設の歴史的教訓 1」原子力安全問題研究会編『原子力発電の安全性』岩波書店
中島篤之助,服部学(1975)「コールダー・ホール型原子力発電所建設の歴史的教訓 2」原子力安全問題研究会編『原子力発電の安全性』岩波書店

■チェルノブイリ原発
◇住田健二(1986)「ソ連型黒鉛減速・軽水冷却沸騰水炉(RBMK炉) – チェルノブイル発電所の事故によせて-」筑摩書房『原子力の技術』第1巻付緑、16頁

■スリーマイルアイランド原発
Cantelon, Philip, and Robert C. Williams (1980) Crisis Contained: The Department of Energy at Three Mile Island: A History ., U.S. Department of Energy, 213pp
University of Pittsburgh Institute of Politics (2003) Case Study :Three Mile Island Nuclear Accident
http://www.iop.pitt.edu/documents/casestudies/Thornburgh1.pdf

■歴史的資料-IAEA東京総会記念特別講演集
◇日本原子力産業会議編訳(1965)『世界の原子力開発 : 米・英・ソ・仏・印・加』日本原子力産業会議,61pp

(4) 原子力発電技術に関する解説的記述およびトピック的記述

■ハンドブック類
◇日本原子力産業会議(1958)『欧米原子力ハンドブック』改訂増補版,105pp
◇『原子力ハンドブック』商工会館出版部,1955-1958
◇浅田忠一ほか監修(1976)『原子力ハンドブック』オーム社,985pp
◇浅田忠一ほか監修(1989)『原子力ハンドブック 新版』オーム社,953pp
◇原子力ハンドブック編集委員会(2007)『原子力ハンドブック 』オーム社,1339pp
◇日本原子力産業会議『世界の原子力発電開発の動向』
2011年版の紹介>http://www.jaif.or.jp/ja/joho/press-kit_world_npp.pdf
◇日本原子力産業会議『原子力年鑑』 1957-
1957年版はGoogle booksでpdfをダウンロードできる
http://books.google.co.jp/books?id=NdQExseNqUkC
◇原子力委員会『原子力白書』1956-現在
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/hakusho/index.htm

■プルサーマル発電
松岡剛志, 一木博文, 江川賢祐, 渡辺康太郎,春山元秀(2010)「日本初のプルサーマル発電 玄海原子力発電所」『電気学会誌』Vol.130, No.9, pp.592-595

■トリウム燃料
日本原子力学会核燃料部会(2011)「軽水炉・高速炉におけるトリウム燃料の利用ワーキンググループ活動報告書」
http://www.aesj.or.jp/information/thoriumwg/thoriumwg20110901.pdf

■原子力発電関連企業の技術的解説
◇駒野康男(2010)「グローバルな展開に向けた三菱の原子力技術」日本原子力学会 原子力総合シンポジウム2009報告

■その他
シュアー、マーシャック監修(湯川秀樹序;森一久訳,1954)『原子力発電の経済的影響』東洋経済新報社
◇武谷三男編(1976)『原子力発電』岩波新書
◇D・コメイほか(大場英樹訳、1977)『原子力発電論争』サイマル出版会
◇中島篤之助(1985)「原子力発電をめぐる諸論争」『中央大学100周年記念論文集 : 商学部』
◇中島篤之助(1988)「原発の危険と原子力の将来」『赤旗 評論特集版』1988年7月25日号,pp.1-7
◆中島篤之助(1988)「なぜ軽水炉が生き残ったのか ? 原子力開発の小史」『赤旗 評論特集版』1988年7月25日号,pp.8-9
◇日本物理学会編(1988)『原子力発電の諸問題』東海大学出版会
安川第五郎・井上五郎・有沢広巳・高村善博・瀬川正男・大神正(1968)『原子力発電の展望』日本時報社
◇林喬雄 (1984)『原子力発電プラントの構造設計 : 設計者・ユ-ザのための実務ハンドブック』日刊工業新聞社,486pp
山名元「原子燃料サイクルの課題と展望」日本原子力学会 原子力総合シンポジウム2009報告
http://www.aesj.or.jp/information/0526-1550yamana.pdf

(5) 原子力発電に関するリスク評価および安全性問題

■原子力の安全性=危険性問題
◆大友詔雄・常磐野和男(1990)『原子力技術論』全国大学生活協同組合連合会
◇木村逸郎・柴田徳思(2011)「科学と社会: 福島第一原発事故を受けて ―原子力学としてこれまでの反省と今後の在り方―」『学術の動向』2011年 10月号
◇武谷三男, 河合武, 星野芳郎(1976)「座談会 原子力開発の歴史的構造 (原子力発電の危険性)」『技術と人間』5(臨増), pp.6-30, 1976-11
◇U.S. Nuclear Regulatory Commission Office of Nuclear Regulatory Research (1990) Severe Accident Risks: An Assessment for Five U.S. Nuclear Power Plants, Final Summary Report, NUREG- 1150, Vol. 1
http://www.nrc.gov/reading-rm/doc-collections/nuregs/staff/sr1150/
◇Enviromental Protection Agency (1974) Reactor safety study: an assessment of accident risks in U.S. commercial nuclear power plants,WASH-1400,34pp
http://nepis.epa.gov/EPA/html/DLwait.htm?url=/Exe/ZyNET.exe/2000UGUS.PDF
◇Enviromental Protection Agency (1975) Reactor safety study (WASH-1400): A Review of the Draft Report ,190pp
http://nepis.epa.gov/Simple.htmlから検索してのダウンロードが可能
History of Nuclear Power Plant Safety
http://users.owt.com/smsrpm/nksafe/

■原子力推進派の安全性論
村主進(2005)「原子力発電はどれくらい安全か」『原子力システムニュース』Vol.15,No.4
http://www.enup2.jp/newpage39.html
村主進(2004)「原子力施設の事故とそのリスク」『原子力とそのリスク』原子力システム研究懇話会
http://www.enup2.jp/newpage7.html
佐藤一男「原子力安全研究のあゆみ」『放射線教育』Vol19 No.1
http://www.enup2.jp/newpage41.html

(6) 原子力発電関連の経済史・産業史的研究
◆橘川武郎(2008)「日本の原子力発電?その歴史と課題」『一橋商学論叢』 3(1), pp.19-34

(7) 原子力発電市場および原子力発電に関する経済的アプローチ
◇村上朋子(2007)「世界の原子力発電市場と産業界再編の展望」
http://eneken.ieej.or.jp/press/teireiken/070214p.pdf

(8) 原子力発電技術および原子力に関わる政策

a. 原子力技術政策
◆資源エネルギー庁(2005)「今後の原子力発電(軽水炉)技術開発の方向性」
http://www.enecho.meti.go.jp/info/committee/data/nuclear_02_siryou_03.pdf
◆田中隆則(2009)「次世代軽水炉開発と我が国原子力産業の国際展開」日本原子力学会 原子力総合シンポジウム2009報告
http://www.aesj.or.jp/information/symp2009tanaka_t.pdf
塚田毅志(2009)「高速炉移行期を視野に入れた再処理プロセス」日本原子力学会 原子力総合シンポジウム2009報告
http://www.aesj.or.jp/information/symp2009tukada.pdf
日本原子力学会 企画委員会 ビジョンマップワーキンググループ(2009)「2050年ビジョンマップ- 会員へのアンケートからみえるもの-」
http://www.aesj.or.jp/information/50th-vision.pdf
◇横井邦彦(1997)「原子力技術の発展と原子力政策の変遷-資本主義体制の下で隘路に進む原子力技術」『プロメテウス』pp.136~159
◆Kruschke, Earl Roger and Byron M. Jackson (1990) Nuclear Energy Policy: A Reference Handbook, Santa Barbara, Calif.: ABCCLIO,246pp
Dunstan, Roger (2002) Benefits and Risks of Nuclear Power in California
http://www.library.ca.gov/crb/02/08/02-008.pdf

b. 原子力政策
原子力委員会「原子力の研究、開発及び利用に関する長期計画」2000年11月24日
http://www.rwmc.or.jp/law/file/2-14.pdf
相楽希美(2009)「日本の原子力政策の変遷と国際政策協調に関する歴史的考察:東アジア地域の原子力発電導入へのインプリケーション」RIETI Policy Discussion Paper Series 09-P-002, 163pp
http://www.rieti.go.jp/jp/publications/pdp/09p002.pdf
近藤駿介(2010)「成長に向けての原子力戦略について」日本原子力学会 原子力総合シンポジウム2009報告
http://www.aesj.or.jp/information/0526-1110kondo.pdf
田中知(2009)「我が国のエネルギー(原子力)政策の展開」日本原子力学会 原子力総合シンポジウム2009報告
http://www.aesj.or.jp/information/symp2009tanaka_s.pdf
東海邦博(2009)「欧州のエネルギー・原子力政策の展開」日本原子力学会 原子力総合シンポジウム2009報告
http://www.aesj.or.jp/information/symp2009tokai.pdf
産業政策史研究所編(1978)『経済政策史の課題と方法・日本における原子力政策の展開』 (産業政策史研究資料) 産業政策史研究所、96pp
島村武久(1986)「原子力委員会30年をふり返って-1-原子力委員会の誕生」『原子力工業』1986.1, pp.8?12
島村武久(1986)「原子力委員会30年をふり返って-2-「平和の目的」と原子力委員会」『原子力工業』1986.02,pp.9-13
島村武久(1986)「原子力委員会30年をふり返って-3-原子力委員会と長期計画」『原子力工業』1986.03,pp.8-12
島村武久(1986)「原子力委員会30年をふり返って-4-原子力委員会と炉型戦略」『原子力工業』1986.05,pp.8-12
島村武久(1986)「原子力委員会30年をふり返って-5-原子燃料政策の変遷-1-」『原子力工業』1986.06,pp.7-11
島村武久(1986)「原子力委員会30年をふり返って-5-原子燃料政策の変遷-2-」『原子力工業』1986.07,pp.12-16
島村武久(1986)「原子力委員会30年をふり返って-5-原子燃料政策の変遷-3-」『原子力工業』1986.08,pp.8-12
島村武久(1986)「原子力委員会30年をふり返って-6-放射性廃棄物の処理・処分」『原子力工業』1986.09,pp.12-16
島村武久(1986)「原子力委員会30年をふり返って-7-アイソト-プ・放射線利用」『原子力工業』1986.10,pp.6-10
吉岡斉(2011)「原子力政策の事例分析」『科学史研究 [第2期]』50(257), pp.47~49

■原子力の規制政策
◇Walker, J. S. and Wellock, T.R. (2010) A Short History of Nuclear Regulation, 1946?2009 (NUREG/BR-0175, Revision 2)

(9) 原子力発電技術に関する科学社会学的および社会史的考察

西尾漠(1988)『原発の現代史』技術と人間,247pp
斎藤里美(2008)「原子力発電に関する国民世論に対する科学社会学的考察」『埼玉大学大学院文化科学研究科修士学位論文・特定課題研究要旨集』平成19年度 (2008. 3) ,p.14
◇吉岡斉(1999)『原子力の社会史―その日本的展開』朝日新聞社(朝日選書:624)
◆吉岡斉(2011)「日本における原子力発電の歴史」福島原発事故調査・検証委員会 第2回 プレゼン資料
http://icanps.go.jp/2011/07/13/0708yoshioka.pdf
篠田佳彦(2010)「原子力技術と社会の関係論」
http://wwwsoc.nii.ac.jp/aesj/division/fuel/Pdf/Th%20WG_report/App%203-2.pdf
鳥井弘之「技術と社会の関係について」
http://www.kcc.zaq.ne.jp/dfaqv509/08602torii.htm
樫本喜一(2009)「都市近郊立地型研究用原子炉の社会史的考察―京都大学原子炉実験所と武蔵工業大学原子力研究所を事例に」(大阪府立大学博士(人間科学)学位論文) 2009年3月
樫本喜一(2009)「幻の“原子力安全保障委員会”構想―1958年の坂田昌一と日本学術会議」『科学』岩波書店, Vol.79 No.10, 1141-1145 (2009年10月号)
樫本喜一(2006)「「原子力平和利用三原則」と「幻の安全性新原則」-関西研究用原子炉設置問題から見た原子力平和利用の問題点」、『戦争と平和』第15号、P37~51、発表年月2006年3月樫本喜一
樫本喜一(2006) 「リスク論導入の歴史的経緯とその課題-関西研究用原子炉の安全性に対する日本学術会議の見解を事例に」、『人間社会学研究集録』第1号、P215~244、2006年3月 野崎泰伸

(10) エネルギー問題視点から見た原子力発電

神沼公三郎, 大友詔雄(2006)「ヨーロッパにおけるエネルギー問題の現状:再生可能エネルギーと原子力発電に関するEU、ドイツの政策に注目して」『北海道大学 演習林研究報告』(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 森林圏ステーション) Vol.63, No.1,pp.1-32, 2006年 3月
Current State of Energy Issues in Europe:Focusing the Policies of EU and Germany on Renewable Energies and Nuclear Power Generation
http://hdl.handle.net/2115/21491
村上正一(2009)「2100年原子力ビジョン-低炭素社会への提言-」日本原子力学会 原子力総合シンポジウム2009報告
http://www.aesj.or.jp/information/symp2009murakami.pdf

(11) 福島第一原子力発電所の事故をめぐる技術論的議論のための資料

宮野廣(2011)「原子力発電所の震災-事故の遠因とこれからの取組み」日本原子力学会>福島第一原子力発電所事故に関する特別シンポジウム2011年9月19日
http://www.aesj.or.jp/information/20110919miyano.pdf

(12) 原子力推進の論理

日本原子力学会 原子力教育・研究特別専門委員会(2010)「新学習指導要領に基づく高等学校教科書のエネルギー関連記述に関する提言」
http://www.aesj.or.jp/information/kyouiku1001.pdf
原子力・エネルギー勉強会(会長 村主進)
http://www.enup2.jp/

(13) 原子力発電コスト問題

原子力委員会(2011)「核燃料サイクルコスト、事故リスクコストの試算について(見解)」
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/kettei/seimei/111110.pdf
原子力委員会事務局編(2011)「原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会 資料集1 核燃料サイクルコストの試算」(PDF:1.5MB) 57頁
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/kettei/seimei/111110_1.pdf
原子力委員会事務局編(2011)「原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会 資料集2 原子力発電所の事故リスクコストの試算」(PDF:916KB) 33頁
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/kettei/seimei/111110_2.pdf
原子力委員会事務局編(2011)「原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会 資料集3 原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会メンバーからの提出資料」(PDF:831KB)12頁
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/kettei/seimei/111110_3.pdf
内閣府 原子力製作担当室(2011)「核燃料サイクルコストの試算について(解説資料)」66頁
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/hatukaku/keisan/siryo1.pdf
原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会のWebページhttp://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/tyoki_hatsukaku.htm

(14) その他

東京大学グローバルCOEプログラム>世界を先導する原子力教育研究イニシアチブ>社会と原子力
http://www.n.t.u-tokyo.ac.jp/gcoe/jpn/international/index.html
一つの石のブログ-科学と将棋と教育を好む人へ>「原子力学会誌2009年4月号の私的解説-原子力50周年記念特集号」
http://hitotsunoishi.at.webry.info/200909/article_1.html
◇坂田昌一『原子力をめぐる科学者の社会的責任』
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0053240/top.html
◇中島篤之助(1971)「原子力研究」日本科学者会議編『現代技術と社会』青木書店(「技術論セミナー」II)
◇北村洋基(1986)「原子力と社会」日本科学者会議編『現代の技術と社会』青木書店

■数値データ集
◇原子力委員会(2009)「原子力の平和利用にかかわる内外の状況」原子力委員会国際専門部会中間とりまとめ 参考資料3,140pp
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/kokusaisenmon/houkoku/091225_sankou3.pdf
原子力委員会国際専門部会 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/kokusaisenmon/index.htm

カテゴリー: 未分類 | コメントする

米原子力委員会(AEC)の初代委員長(1946年-1950年2月)リリエンソール(David E. Lilienthal)関連文献

David E. Lilienthal Papers,1900-1981(bulk1950-1981):Inventory
http://arks.princeton.edu/ark:/88435/rr171x21j
リリエンソールの手紙、レポート、論文、講演、著作を集めたプリンストン大学図書館のコレクション(632箱分)の紹介ページ

Acheson, Dean and David E. Lilienthal (1946) Report on the International Control of Atomic Energy: Prepared for the Secretary of State’s Committee on Atomic Energy, H.M. Stationery Office, 44pp
1946年3月に提出された、いわゆるAcheson-Lilienthal Report。厳格な査察システムと放射性廃棄物の制御を実施することを条件に、原子力に関するアメリカの独占をやめ、国際的機関にまかせることを提案したレポート。
http://www.learnworld.com/ZNW/LWText.Acheson-Lilienthal.htmlで全文を読むことができる。

Lilienthal, D.E., Robert F. Bacher,Sumner T.Pike,Lewis L. Strauss, and William W, Waymack (1947) “First Report of the U.S. Atomic Energy Commision” Science, 21 February 1947,Vol.105 no.2721, pp.199-204
http://promo.aaas.org/kn_marketing/pdfs/Science_1947_0221.pdf

Lilienthal, D.E.(1947) “Atomic Energy and American Industry,” speech before the Detroit Economic Club,reprinted in Bulletin of Atomic Scientists, 3 (November 1947), pp.339-340.

Lilienthal, D.E.(1947) “Atomic Energy is Your Business,” speech given in Crawfordsville, Indiana, reprinted in Bulletin of Atomic Scientists 3 (November 1947), pp.335-38.

リリエンタール D.E.(1950)「原子力の平和的利用」『日本評論』25(7) [1950.07], pp.1-11

Lilienthal, D.E.(鹿島守之助訳,1965)『原爆から生き残る道:変化・希望・爆弾』鹿島研究所出版会,198pp

Lilienthal, D.E. (末田守, 今井隆吉訳1968)『リリエンソール日記 II』みすず書房(5 原子力の時代 1945年8月-12月/6 原子力の時代 1946年)

Lilienthal,D.E. (末田守, 今井隆吉訳1968)『リリエンソール日記 III』みすず書房,489pp(1 原子力の時代 1947年/2 原子力の時代 1948年/3 原子力の時代 1949年/4 原子力の時代 1950年)
Lilienthal,D.E. (1964) The Journals of David E. Lilienthal, Volume II: The Atomic Energy Years 1945-1950の邦訳。同書の中でリリエンソールは下記のように述べている。
「この研究が非軍事用の分野に入っていくにつれて、アメリカの政府や経済生命に対するその影響は、非常に大きなものになりうる。産業界はこれを支配しようとするだろう。そして、それは初めはうまくいくかもしれない。しかし、時が進むにつれて、このような我が人類全体の運命の支配力ともいえるものを、私企業の手に委ねることができないことは明らかになってくるだろう。」『リリエンソール日記 II』みすず書房,p.219

Lilienthal, David E.(古川和男訳,1981)『岐路にたつ原子力 : 平和利用と安全性をめざして』日本生産性本部, 186p ; 19cm.
Lilienthal, David E. (1980) Atomic energy : A New Start, Harper & Rowの邦訳。リリエンソールは,1979年のスリーマイル島事故の根本的原因を操作員の誤操作というヒューマン・エラーに帰す議論に対して、次のように批判している。
「スリーマイル島事故の原因について,結論じみた調査が多く行われるなかで,おもな原因を“操作ミス”に帰する傾向がみられている。しかし“操作ミス”の可能性,さらには必然性を考慮に入れて発電所を設計するのが設計者の責任である。いかによく訓練され,強い意欲を持った人であっても,やはり人間でありかならずミスをしうるのであるから,そのような人間が運転することを考えて発電所は設計すべきである。スリーマイル島発電所のようにあまりにも複雑なものは,操作ミスを招くものである」原著p.50,邦訳p.81

Neuse, Steven M. (1996) David E. Lilienthal: The Journey of an American Liberal, University of Tennessee Press,406pp
Google Booksで全文検索が可能、一部はプレビュー利用可能。同書のp.240では原子力発電に関してリリエンソールが「安い原子力発電はキメラである」と考えていたこと、および「石炭、石油、水力などに対する価格競争力を持っているにしても同じように良い(“just as good”)かどうかを疑っていた」とされている。(His message was blunt: cheap nuclear power was a chimera. Moreover, even if cost-competitive with coal, oil, or falling water, Lilienthal doubted that atomic power was “just as good.”)

カテゴリー: 文献情報, 米原子力委員会関連文献 | コメントする